
「手触り」のいいものが好きだ。
ふわふわと柔らかいもの。
すべすべとここちいいもの。
むにむにとした弾力のあるもの。
昔はさらっとした「木綿」とか、
しっとりした「ウール」とか、
そんな「純」なものにこだわっていたくせに、
最近はもう混じりモノでも構わない。
とにかく、
ふわふわ、やわやわしていれば、
何だって構いはしない。
フリースの膝掛けとか、
フェイクファーのコートとか、
カシミアタッチ―最近はカシミアもどきのほうが
手触りがよかったりする―のアクリルのセーターとか、
くにゅうとつぶれる低反発枕とか。
はたまた、
赤ん坊のふくらはぎとか、
小犬のピンクのお腹とか、
猫のまあるい頭とか、
オトコの肩とか、首筋とか。
探してみれば、
手触りのいいものはたくさんあるのだ。
たくさんあるから困ってしまう。
見つけるたびに、
触りたくなって困る。
すりすりと頬をよせ、
ぎゅうっと抱きしめたくなって、
とても困る。
